謎解き×自閉症体験ワークショップ「88ぶんの1」の体験

久しぶりの更新です。今日は、「保護者を療育者へ」と取り組まれているNPO法人ADDSさんが提供している疑似体験をしてきました。

自閉症は、視覚や聴覚、感覚に違いがあるとされ、そのことを頭では分かっているつもりでした。やはりというべきか実際に体験して、日常生活の 何気ない動作の難しさやコミュニケーションの大変さを改めて考えるきっかけになりました。厳密には違えど、感覚の違いを体験することで一歩進んだ相手の状況把握に繋がるのではと思いました。

ワークショップでは自作アイテムを使い、視覚は見づらく、聴覚は過敏に、手の感覚を鈍感にします。ただ物理的な制限を体験するのではなく、他者とのコミュニケーションを通して、「相手が何に困っているのかを把握することの難しさ」や「シンプルに伝えて貰うことの分かり易さ」などが体験できます。

またワークショップでは、障害を持った子供と先生に役割分担をして取り組みます。私は常に発信し続ける役割だったので、他の役割の人に「それはあとでね」、「いまはこの取り組みをします」と話を聞いて貰えず寂しさをおぼえました。もちろん皆さん悪意はありません。逆に名前を呼ばれて、向き合って聞いて貰えると、安心感と嬉しさをおぼえました。

ADDSさんの体験ワークショップ詳細は、リンク先にてご確認下さい。

 

自閉症体験プログラム一緒に参加した当法人理事。赤いグラスがサイバーな感じですがこれもワークショップに使います。

 

「困った子は、困っている子」
今回のプログラムで、このフレーズが印象的でした。

周囲が困った子供だと感じている時
実は子供自身が困っていて、どうしていいか分からない。

周囲が状況を把握し、適切なアプローチができれば
子供の困っているは解決して
周囲も困った子供だとは感じなくなる。

考えれば当たり前のことですが、ふと気がつけば頭から抜けている気がします。今日の体験をきかっけに、「困った子は困っている」を心に関わっていけたらなと思います。これは、障害を持つ子供に限らず、対人関係では常にいえることですね。なんだか両育に似た感じです。