NPO等の団体向けにボランティア募集をテーマにお話してきました。
先日、認定NPO法人、NPO法人、社会福祉協議会の担当者向けに「ボランティアへの魅力あるプログラムの見せ方と募集方法」と題してお話させて頂きました。高齢者・児童・環境と、私たちの対象である障害福祉団体以外の参加が多かったです。
法人毎に事業内容や対象者、ボランティアへ求める内容は当然異なります。人の集まり易さにも偏りが生じます。日頃、福祉現場でお仕事をご一緒するなかで気づき、工夫している点をなるべく具体的に、エピソードを交えながらお伝えしました。
ボランティア募集の課題は次の2点
・新規の方に来てもらう
・継続して来てもらう
これに対して出来ることは地道な積み上げになります。
・ボランティア活動の見える化をして不安を減らす
・事前・事後のオリエンティーションなどでフォロー
・100%貰うのではなく何か持って帰って貰えるような気持ちや気持ちを持って迎え入れる
もっと目を引くやり方もあるとは思いますが、瞬間風速的に大勢の方からの問合せがあってもパンクしてしまうので難しいところです。同時に見る人は、理念や方針、活動内容をしっかり見てくれているようにも感じます。ターゲットを想定し、それに合わせてたアプローチをすることでお互いのすれ違いも減ると思います。これはボランティアに限らず、求人でも同じように感じています。
ただし、これらの対応に前にはもう一つ大切なことがあります。活動や法人、ボランティアの募集について、その存在を知って貰うということです。これが何より難しいです。現在、日本には5万を超えるNPO法人があります。
私自身、「りょういく」サイトの運用を通し、存在そのものを知って貰うことの難しさを日々実感しています。SNSや広告媒体の利用、メディアへの露出、口コミ力を活かすなど当たり前の方法しか浮かびません。
同時にネット上には有償・無償、民間・公のサービスなど様々な仕組みがあるので、地道に利用していくことで少しずつではあっても確実に浸透していくと実感しています。また、昔ながらの広報紙、パンフレット等の紙媒体も対象によっては有効です。
会場からの景色
当日は、上記のような話に加え、昨年より他のプロジェクトで実践しているワールドカフェを導入して、「ボランティアは、なぜ集まらないのかについて話し合おう」「ボランティア開拓のための具体的な打ち手について話し合おう」をテーマに各10分、4グループ20名で、席替をし、各1分で共有をしました。初めて体験する方がほとんどでしたが短時間で主体的に意見交換ができ、他者の視点も知ることができ有効だったようです。私自身、ワールドカフェのファシリテイトをしてまだ1年ですが、短時間で大勢の人が交流できる面白い仕組みだなと思っています。あとは、出てきた意見から実際の活動に繋がる事例が増えたら素敵だなと思います。
ワールドカフェでの一幕