初心忘れるべからず、原点回帰と次のステップへ

昨夜は、両育わーるどの原点になったNPO法人[政策学校]一新塾でOBとして在塾生へ活動報告をする機会を頂きました。

 

2015-04-29 15.14.34-2いつも撮る東京タワー

当法人の前身となる「療育は両育プロジェクト」を立ち上げ4年、NPO法人化し2年半が経過しました。

 

立ち上げ当初は、現場の方々と話し合いの機会を持ちながら私達なりに、知的・発達障害をもった子供たちの放課後育成現場の課題解決を模索し、提案していました。話は聞くけど、解決策は私達が考えるというスタンスでした。当時私たちがまとめた課題と原因は下記の通りです。

現場の課題
・子供たちへの育成サービスを十分に提供しきれないジレンマ
・支援員や後継者問題といった人材面の課題

根本原因
・制度上の課題
制度変更に伴う諸手続きや要件を満たすための対応に人手を割かれる
自由な追加サービスが提供できない
・資金不足
報酬単価による収入の固定化、収入の9割以上が助成金
・情報発信不足
利用者も職員も希望する施設とマッチングしづらい
・人材面の課題
想いや情熱は大切だがそれだけでは求める人材と巡り合うのは難しく。男性職員不足は深刻
・イメージ
社会の福祉業界へのイメージに誤解や偏見がある

 

活動を続けて1年が経過する頃、こちらからの提案よりも、現場の声にもっともっと耳を傾けたほうがよいと思い至りました。

 

タイミング的にも対象現場が、障害者自立支援法から児童福祉法への制度移行とそれに伴う施設要件や体制変更が行政より求められていました。ひとつの児童福祉施設より土地探し、施設建設、資金調達、新制度の許認可申請のお話を頂きました。

その後は、求人や人材育成、業務効率の向上、情報発信など様々なお仕事を頂きながら、ご縁が広がり、市内数十福祉施設を紹介する冊子のライターやヘルプカードの普及促進の仕事を貰い、活動内容が自然と広がり関係者や協力者も増えていきました。

 

これまで、知的・発達障害児と関わる人がともに学び合える、「両育」のある社会へというビジョンを掲げ、私が現場で実感した「両育」という価値を原動力に日々活動をしてきました。あえて数値目標は設けず、共感できる内容のお仕事をさせて貰ってきました。

活動の継続の確認と業務の効率化・明確化のために、期限を定めて数値目標を設定し、追い込んで活動をした方がいいなと思うようになりました。

 

そんなわけでこの連休はマイルストーンについて考えてみようと思います。皆さまよいGWを~